AIG「値崩れ」どこまで アリコ AIGエジソン生命 AIGスター生命 の今後
AIG「値崩れ」どこまで アリコ AIGエジソン生命 AIGスター生命 の今後
AIG関係の悪いニュースが増えてきました
2008年末に日本を中心として生命保険事業を展開している、アリコ・AIGエジソン生命・AIGスター生命の売却の意向が発表されました。
参考;買収額1兆円…アリコ争奪戦加熱 国内生損保、資産査定へ
しかし、ここにきて新たな展開になってきました。
AIG「値崩れ」どこまで 米国有化案絡み買い手困惑
2月26日8時34分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090225-00000021-fsi-bus_all
米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が昨秋に発表した事業売却計画を見直し、一部事業を米政府に譲渡する案が浮上。
これを受け、AIGが予定している日本事業の売却も、時期や金額などの条件が大きく変わる可能性が出てきた。
AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の最終入札は27日に行われるが、詰めの段階で先行きの見えない混迷に陥り、関係者は当惑している。
≪足元を見られる≫
エジソン生命、スター生命を一括売却する最終入札には、世界的な保険大手の米プルデンシャルと加マニュライフが名乗りを上げている。
また、日本を含む55カ国で生保事業を展開するアリコの入札には、保険大手の米メットライフや仏アクサが名乗りを上げたもようだ。
しかし、AIGが2008年10〜12月期に600億ドル(約5兆7000億円)の最終赤字を計上する見通しとなり、同社が事業売却を急げば売却価格が下がるとの見方が強まった。
昨年10月の売却方針発表時点ではエジソン、スターの2社で5000億円ともいわれた売却価格だが、英メディアは先週、1000億〜2000億円で応札されるとの観測を伝え、業界内に波紋が広がった。
売り手側のAIGが交渉を早くまとめようとすれば、買い手側の言い値が通る可能性もある。
これに対し、日本のAIG幹部は「非中核事業の売却を表明したが、まだアジアや日本の売却を一つもまとめていない。日本の優良企業を安値で売ったことが前例になれば、その後の売却に悪影響が出る」と指摘、安値での売却に懐疑的だ。
この幹部は、エジソン、スターの最終入札後も条件面での交渉が長期化し売却契約を結ぶまで1〜2カ月かかるとも予想する。
さらに、AIGが事業売却の難航を理由に、米政府に提案したとされる「米国以外の一部生保事業を米政府へ譲渡」という選択肢が、売却交渉の懸念材料となった。
その候補について、日本のAIG関係者は「収益の7割が日本であるアリコと、アジア最大生保のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス)」とみている。
≪強まる売却圧力≫
AIGが来週にも発表する08年10〜12月期決算の席で、同社の提案に対する米政府の回答も示されるとみられる。
仮に米政府がアリコを国有化しても、株主が変わるだけで保険契約は保護され、売却交渉は継続されるとの見方が強い。
しかし、政府に譲渡されれば「債権回収目的という姿勢が鮮明になり、早期の売却圧力が強まる」(国内生保)との指摘もある。
AIGの事業売却は、昨秋より一段の経営悪化と買い手側の体力弱体化と、困難を極めてきた。
さらに、米政府による国有化案浮上という「前例のない事態」に、先行きの不透明感は強まるばかりだ。(滝川麻衣子)
米AIG、アジア生保部門売却めぐり中国に幹部派遣=監督当局
2月26日13時16分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090226-00000982-reu-bus_all
[北京 26日 ロイター] 米保険アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、アジアの生命保険部門AIAの株式売却について協議するため幹部を中国に派遣した。
中国保険監督管理委員会(保監会、CIRC)の李副委員長が明らかにした。
中国企業が株式売却入札に参加するかどうかは、企業の決断という。
副委員長は記者団に「われわれは規制当局として、リスクに大きな関心を持っている。AIAの中国での事業の安定性も重要だ」と述べた。
中国人寿保険<2628><601628>や中国銀行<3988><601988>が入札に参加する可能性があるかとの質問に、李副委員長は中国企業はAIGと協議をしていると語った。
さらに「AIAは良い企業だと思う。
少なくとも、中国と香港の資産は非常に良好」と述べた。
関係筋が25日ロイターに明らかにしたところによると、英プルーデンシャルとカナダのマニュライフのほか、シンガポール政府系投資ファンドのテマセク・ホールディングス[TEM.UL]が、入札への参加を検討している。
ただ、正式な応札はまだ行われていないという。
プルーデンシャルはコメントを控えている。
マニュライフの香港の広報担当者からコメントを得られていない。
テマセクの広報担当者は、憶測にはコメントしない、としている。
応札の締め切りは27日。
*記事を追加して再送します。
米AIG:法人向け損害保険事業を維持する考え−広報担当者(3)
2月26日(ブルームバーグ):米政府と1500億ドル(約14兆6600 億円)の救済策の見直しを協議している保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は26日、法人顧客向けの損害保険事業を維持する方針を明らかにした。
これに先立ち事情に詳しい関係者1人は、AIGが政府への一部債務を返済するため、同事業を譲渡する案を検討していると述べていた。
広報担当のデービッド・モンフリード氏は「幅広い選択肢が検討されているが、まだ決着はついていない」と述べ、「AIGの損害保険事業を米政府に譲渡することは検討中の選択肢に入っていない」と説明した。
同関係者によると、AIGは損保部門で従業員が流出し、顧客勧誘に苦戦していると政府に伝えたという。
AIGの株価は26日、前日比13%高の52セントで終了。
昨年はS&P500種株価指数の構成銘柄で最悪の値動きで、今年も67%下落している。
損害保険事業はこれまで、エドワード・リビー最高経営責任者(CEO)によるAIGの経営再建策と民間投資の獲得戦略の中核と位置づけられていた。
ただ、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券投資の損失拡大や他事業の売却先探しの難航で、経営再建策は行き詰まりを見せている。
事情に詳しい関係者によると、米政府によるAIG救済策の見直しでは、クレジット・デフォルトスワップ(CDS)の追加損失に対する政府保証が盛り込まれる可能性もある。
同関係者によると、AIGは2008年10− 12月(第4四半期)決算で過去最大の約600億ドルの赤字を計上する見通し。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo kshugo@bloomberg.net Editor:Akiko Kobari、Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Hugh Son in New York at hson1@bloomberg.net ;
仮に米政府がアリコを国有化しても、株主が変わるだけで保険契約は保護されます。
生命保険は保険業法をはじめ法律で縛られていますので金銭的には契約者に損失は発生しませんが、生命保険は長期の契約なので今後のアフター等に影響が出る可能性はあります
少しでもお役に立てたら、ポチットにほんブログ村 財務・経理 よろしくお願いします。
米政府の管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が、2008年10〜12月期決算で約600億ドル(約5兆7000億円)の赤字を計上する見通しとなり、政府に追加支援を要請
AIG関係の悪いニュースが増えてきました
2008年末に日本を中心として生命保険事業を展開している、アリコ・AIGエジソン生命・AIGスター生命の売却の意向が発表されました。
参考;買収額1兆円…アリコ争奪戦加熱 国内生損保、資産査定へ
しかし、ここにきて新たな展開になってきました。
AIG「値崩れ」どこまで 米国有化案絡み買い手困惑
2月26日8時34分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090225-00000021-fsi-bus_all
米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が昨秋に発表した事業売却計画を見直し、一部事業を米政府に譲渡する案が浮上。
これを受け、AIGが予定している日本事業の売却も、時期や金額などの条件が大きく変わる可能性が出てきた。
AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の最終入札は27日に行われるが、詰めの段階で先行きの見えない混迷に陥り、関係者は当惑している。
≪足元を見られる≫
エジソン生命、スター生命を一括売却する最終入札には、世界的な保険大手の米プルデンシャルと加マニュライフが名乗りを上げている。
また、日本を含む55カ国で生保事業を展開するアリコの入札には、保険大手の米メットライフや仏アクサが名乗りを上げたもようだ。
しかし、AIGが2008年10〜12月期に600億ドル(約5兆7000億円)の最終赤字を計上する見通しとなり、同社が事業売却を急げば売却価格が下がるとの見方が強まった。
昨年10月の売却方針発表時点ではエジソン、スターの2社で5000億円ともいわれた売却価格だが、英メディアは先週、1000億〜2000億円で応札されるとの観測を伝え、業界内に波紋が広がった。
売り手側のAIGが交渉を早くまとめようとすれば、買い手側の言い値が通る可能性もある。
これに対し、日本のAIG幹部は「非中核事業の売却を表明したが、まだアジアや日本の売却を一つもまとめていない。日本の優良企業を安値で売ったことが前例になれば、その後の売却に悪影響が出る」と指摘、安値での売却に懐疑的だ。
この幹部は、エジソン、スターの最終入札後も条件面での交渉が長期化し売却契約を結ぶまで1〜2カ月かかるとも予想する。
さらに、AIGが事業売却の難航を理由に、米政府に提案したとされる「米国以外の一部生保事業を米政府へ譲渡」という選択肢が、売却交渉の懸念材料となった。
その候補について、日本のAIG関係者は「収益の7割が日本であるアリコと、アジア最大生保のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス)」とみている。
≪強まる売却圧力≫
AIGが来週にも発表する08年10〜12月期決算の席で、同社の提案に対する米政府の回答も示されるとみられる。
仮に米政府がアリコを国有化しても、株主が変わるだけで保険契約は保護され、売却交渉は継続されるとの見方が強い。
しかし、政府に譲渡されれば「債権回収目的という姿勢が鮮明になり、早期の売却圧力が強まる」(国内生保)との指摘もある。
AIGの事業売却は、昨秋より一段の経営悪化と買い手側の体力弱体化と、困難を極めてきた。
さらに、米政府による国有化案浮上という「前例のない事態」に、先行きの不透明感は強まるばかりだ。(滝川麻衣子)
米AIG、アジア生保部門売却めぐり中国に幹部派遣=監督当局
2月26日13時16分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090226-00000982-reu-bus_all
[北京 26日 ロイター] 米保険アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)
中国保険監督管理委員会(保監会、CIRC)の李副委員長が明らかにした。
中国企業が株式売却入札に参加するかどうかは、企業の決断という。
副委員長は記者団に「われわれは規制当局として、リスクに大きな関心を持っている。AIAの中国での事業の安定性も重要だ」と述べた。
中国人寿保険<2628><601628>や中国銀行<3988><601988>が入札に参加する可能性があるかとの質問に、李副委員長は中国企業はAIGと協議をしていると語った。
さらに「AIAは良い企業だと思う。
少なくとも、中国と香港の資産は非常に良好」と述べた。
関係筋が25日ロイターに明らかにしたところによると、英プルーデンシャル
ただ、正式な応札はまだ行われていないという。
プルーデンシャルはコメントを控えている。
マニュライフの香港の広報担当者からコメントを得られていない。
テマセクの広報担当者は、憶測にはコメントしない、としている。
応札の締め切りは27日。
*記事を追加して再送します。
米AIG:法人向け損害保険事業を維持する考え−広報担当者(3)
2月26日(ブルームバーグ):米政府と1500億ドル(約14兆6600 億円)の救済策の見直しを協議している保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は26日、法人顧客向けの損害保険事業を維持する方針を明らかにした。
これに先立ち事情に詳しい関係者1人は、AIGが政府への一部債務を返済するため、同事業を譲渡する案を検討していると述べていた。
広報担当のデービッド・モンフリード氏は「幅広い選択肢が検討されているが、まだ決着はついていない」と述べ、「AIGの損害保険事業を米政府に譲渡することは検討中の選択肢に入っていない」と説明した。
同関係者によると、AIGは損保部門で従業員が流出し、顧客勧誘に苦戦していると政府に伝えたという。
AIGの株価は26日、前日比13%高の52セントで終了。
昨年はS&P500種株価指数の構成銘柄で最悪の値動きで、今年も67%下落している。
損害保険事業はこれまで、エドワード・リビー最高経営責任者(CEO)によるAIGの経営再建策と民間投資の獲得戦略の中核と位置づけられていた。
ただ、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券投資の損失拡大や他事業の売却先探しの難航で、経営再建策は行き詰まりを見せている。
事情に詳しい関係者によると、米政府によるAIG救済策の見直しでは、クレジット・デフォルトスワップ(CDS)の追加損失に対する政府保証が盛り込まれる可能性もある。
同関係者によると、AIGは2008年10− 12月(第4四半期)決算で過去最大の約600億ドルの赤字を計上する見通し。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo kshugo@bloomberg.net Editor:Akiko Kobari、Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Hugh Son in New York at hson1@bloomberg.net ;
仮に米政府がアリコを国有化しても、株主が変わるだけで保険契約は保護されます。
生命保険は保険業法をはじめ法律で縛られていますので金銭的には契約者に損失は発生しませんが、生命保険は長期の契約なので今後のアフター等に影響が出る可能性はあります
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この記事へのコメント
1. Posted by あろえ 2010年09月20日 23:57
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
また遊びにきます。
ありがとうございます。