◆AIGショック!中国の大手保険会社が経営参画か
大和生命、AIG 受け皿探し前進 再建へ兆し
11月22日8時2分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000000-fsi-bus_all
10月に経営破綻(はたん)した大和(やまと)生命保険(東京都千代田区)の再建をめぐり、事業継承会社の候補が、国内外の投資ファンドと保険会社の計4社に絞り込まれたことが、21日分かった。
これまでに9社が名乗りを上げていたが、入札で5社がふるい落とされた。
一方、経営再建中の米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の100%子会社で、日本を中心に55カ国で生保事業を展開するアリコについて、中国の大手保険会社が経営参画を検討していることも明らかになった。
大和生命の更生管財人団は、スポンサー企業となる1社を年明けに最終決定する方針だ。
候補に残った4社の詳細は明らかにしていないが、米保険大手プルデンシャルなどが含まれているとみられる。
4社は今後、大和生命の資産・財務査定(デューデリジェンス)に取り組むとともに、出資金額などの条件交渉を進め、買収の可否を判断する。
大和生命が会社更生手続きの開始決定を受けた10月17日の時点では、スポンサー候補企業について瀬戸英雄管財人が、「入札まで来てくれるか分からない」と述べるなど悲観論もあった。
だが今回、スポンサー探しが大きく前進し、大和生命関係者は「明るい兆しが出てきた」と胸をなで下ろした。
ただ、事業継承の枠組みや保険契約の条件変更が決まるまでは、契約者の不安はぬぐえない。
今後、保険会社の経営ノウハウを持たないファンドが経営権を握る可能性もあり、先行きには不透明感が漂う。
◇
AIGをめぐっては、英メディアが今週、中国の生保最大手「中国人寿保険公司」(チャイナ・ライフ)がAIGのアジア事業の買い手候補だと報じた。
その後、中国の政府系ファンド「中国投資有限責任公司」が中国の生保の後ろ盾となり、年内を期限にAIGとアリコ買収の優先交渉権を得たとの観測も伝えられた。
AIGがアリコの株式の51%を持ち続けて経営の主導権を維持し、中国側は5000億〜1兆円を投じて、残る49%を取得する案が取りざたされている。
これに関連し、生命保険協会の松尾憲治会長(明治安田生命保険社長)は21日の定例会見で、「(中国勢が)出資のみでアリコが経営権を維持するなら大きな影響はない」と述べ、中国勢の経営参画や日本進出は問題ないとの見解を示した。
一方、AIGの事業売却をめぐり、投資銀行などと接触してきた国内大手損保の幹部は、年内合意を目指すとされる中国勢のスピード感に、「予定されていたスケジュールとはまったく違う」と驚きを隠さない。
◇
アリコは日本で医療保険などに高いシェアを誇り、同社が全世界で稼ぐ保険料収入の6〜7割を日本で得ている。日本支社は、保険料収入が国内生保第5位の大手だ。
チャイナ・ライフなどがアリコへ出資すれば、中国の保険会社が世界へ本格展開する初のケースになり、日本で大きな足場を築くことになる。
AIGは、日本子会社のAIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険も売却する方針で、今週入札が始まった。
ただ、有力な買い手候補とみられた欧米の大手保険会社や投資ファンドも経営体力が弱っており、「資金力としてみれば、中国勢の台頭は妥当」(国内大手生保)と、肯定的な見方も広がっている。
('◇'*) 中国の政府系ファンド「中国投資有限責任公司」が中国の生保の後ろ盾となり、年内を期限にAIGとアリコ買収の優先交渉権を得たとの観測
AIGアリコに中国の大手保険会社が経営参画する可能性が高まっています
アリコが安定することは契約者にとってはありがたいことですが、ただただ中国勢のスピード感には圧倒されます
もともとAIGは上海で生まれた企業です
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11月22日8時2分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000000-fsi-bus_all
10月に経営破綻(はたん)した大和(やまと)生命保険(東京都千代田区)の再建をめぐり、事業継承会社の候補が、国内外の投資ファンドと保険会社の計4社に絞り込まれたことが、21日分かった。
これまでに9社が名乗りを上げていたが、入札で5社がふるい落とされた。
一方、経営再建中の米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の100%子会社で、日本を中心に55カ国で生保事業を展開するアリコについて、中国の大手保険会社が経営参画を検討していることも明らかになった。
大和生命の更生管財人団は、スポンサー企業となる1社を年明けに最終決定する方針だ。
候補に残った4社の詳細は明らかにしていないが、米保険大手プルデンシャルなどが含まれているとみられる。
4社は今後、大和生命の資産・財務査定(デューデリジェンス)に取り組むとともに、出資金額などの条件交渉を進め、買収の可否を判断する。
大和生命が会社更生手続きの開始決定を受けた10月17日の時点では、スポンサー候補企業について瀬戸英雄管財人が、「入札まで来てくれるか分からない」と述べるなど悲観論もあった。
だが今回、スポンサー探しが大きく前進し、大和生命関係者は「明るい兆しが出てきた」と胸をなで下ろした。
ただ、事業継承の枠組みや保険契約の条件変更が決まるまでは、契約者の不安はぬぐえない。
今後、保険会社の経営ノウハウを持たないファンドが経営権を握る可能性もあり、先行きには不透明感が漂う。
◇
AIGをめぐっては、英メディアが今週、中国の生保最大手「中国人寿保険公司」(チャイナ・ライフ)がAIGのアジア事業の買い手候補だと報じた。
その後、中国の政府系ファンド「中国投資有限責任公司」が中国の生保の後ろ盾となり、年内を期限にAIGとアリコ買収の優先交渉権を得たとの観測も伝えられた。
AIGがアリコの株式の51%を持ち続けて経営の主導権を維持し、中国側は5000億〜1兆円を投じて、残る49%を取得する案が取りざたされている。
これに関連し、生命保険協会の松尾憲治会長(明治安田生命保険社長)は21日の定例会見で、「(中国勢が)出資のみでアリコが経営権を維持するなら大きな影響はない」と述べ、中国勢の経営参画や日本進出は問題ないとの見解を示した。
一方、AIGの事業売却をめぐり、投資銀行などと接触してきた国内大手損保の幹部は、年内合意を目指すとされる中国勢のスピード感に、「予定されていたスケジュールとはまったく違う」と驚きを隠さない。
◇
アリコは日本で医療保険などに高いシェアを誇り、同社が全世界で稼ぐ保険料収入の6〜7割を日本で得ている。日本支社は、保険料収入が国内生保第5位の大手だ。
チャイナ・ライフなどがアリコへ出資すれば、中国の保険会社が世界へ本格展開する初のケースになり、日本で大きな足場を築くことになる。
AIGは、日本子会社のAIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険も売却する方針で、今週入札が始まった。
ただ、有力な買い手候補とみられた欧米の大手保険会社や投資ファンドも経営体力が弱っており、「資金力としてみれば、中国勢の台頭は妥当」(国内大手生保)と、肯定的な見方も広がっている。
('◇'*) 中国の政府系ファンド「中国投資有限責任公司」が中国の生保の後ろ盾となり、年内を期限にAIGとアリコ買収の優先交渉権を得たとの観測
AIGアリコに中国の大手保険会社が経営参画する可能性が高まっています
アリコが安定することは契約者にとってはありがたいことですが、ただただ中国勢のスピード感には圧倒されます
もともとAIGは上海で生まれた企業です
AIG誕生、1919年上海にて
今日のAIGの礎を築いた創業者はコーネリアス・バンダー・スターです。
カリフォルニア出身のスターはいわゆる「起業家」でした。
十代ですでにビジネスを始めていた彼は、アメリカの地に飽き足らず、夢を求めてアジアへと旅立ちます。
1919年、東京経由で上海に降り立った彼が持っていたのは、ポケットの中の330円だけ。
当時、東洋のパリと呼ばれ繁栄を極めたこの上海で、27才のスターは小さな損害保険の代理店を開きます。
American Asiatic Underwriters(AAU)。
これが今日のAIGのはじまりでした。
AIGの沿革
1919年
●中国上海にて創業者コーネリアス・V・スターが
アメリカン・アジアティック・アンダーライターズ社(AAU)設立
1921年
●アジア・ライフ・インシュアランス・カンパニーを設立
1926年
●アメリカン・インターナショナル・アンダーライターズ社(AIUC)を
ニューヨークに設立
1939年
●AAUの本社を上海からニューヨークに移転
1946年
●AIU、日本で営業開始
1951年
●アジア・ライフ・インシュアランス・カンパニーは
社名をアメリカン・ライフ・インシュアランス・ カンパニー(ALICO)と改称
1967年
●持株会社AIG,Inc.を設立
●モーリス・R・グリーンバーグ、AIG社長兼CEOに就任
1969年
●AIG株を一般に公開
1973年
●ALICO、日本人向け営業開始
AIGの歴史より
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