税務調査を上手に受けるポイント

税務署は毎年7月10日に定期異動があり新事業年度がはじまります。

夏休み明けから年末までは調査官の勤務評価に最も反映する時期といわれているので、熱心な調査が予想されます。

また、財務省が発表した7月の税収実績によると、法人税は1,040億円の赤字（前年同月は1,204億円の黒字）となり、これは景気低迷で企業業績が悪化し、3月決算法人への還付額が法人税収を上回ったためです。

法人税の赤字転落は5年ぶりとのことで、税務調査への影響も考えられます。



◆事前の相談と準備を怠りなく

税務調査を上手に受けるための一般的なポイントとして、税務署から調査をしたい旨の連絡を受けたときは「税理士と相談する」と答え、日程の調整を行い、事前の相談と打ち合せを行うことが大切です。

一般の税務調査は任意の調査ですので、事前通知なしで調査官が来た場合でも、慌てずに調査官の身分証明書を確認し、すぐ税理士に連絡して下さい。

また、調査を受ける前には、社内の整理・整頓を行い、帳簿や領収書・証憑類・議事録・契約書などを要求に応じてすぐ提出できるようにしておきます。

また、机やロッカーにある私物は持ち帰る、手帳やパソコンのデータ、メール等に余計な疑いを持たれる内容がないかを確認しておきます。

次回から、調査当日の態度、税務調査を受けるポイント、税務調査の種類等を記載していきます。

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