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卒啄(そったく)

今日は、私の先生の話を引用させてもらいます。

この話は私が生活・仕事を進めていく上で大切にしている考え方のひとつです。

卒啄(そったく)

鳥は卵からむりに出ようとする。

卵は世界だ。

生まれようとする者は、ひとつの世界を破壊せねばならぬ。（ヘルマン・ヘッセ）　

「卒啄(そったく)」という言葉をご存知だろうか？　

「卒」とは、鶏の卵がふ化しようとする時、雛（ひな）が殻内からつつくことをいい、

「啄」とは、母鶏がそれに応じて外から殻をつつくことである。

母鶏は、二十一日程で卵をかえすという。母鶏は二十日間、動いたりして卵を温める。

しかし、生まれる一日、二日前になると全くといっていいほど動かなくなり、卵の中から雛が殻をつつく音をじっと待つ。

そして、雛が殻をつつく音が聞こえてくると、すかさず外側から同じ個所をつつくようである。

この「卒」と「啄」とが機を同じくすることで元気な雛が生まれてくるというのである。

このことは、私たちの仕事や生活の場においていえる。

自分の壁をやぶろうという「卒」があれば、きっかけを提供してくれる人やチャンスという「啄」が現れ、絶妙なタイミングになり、素晴らしい効果が上がるということではないだろうか？

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